なぜシーラカンスが飛び、魚が自転車を
漕ぐのか？とよく質問されます。

しかし、私にもなぜそうなったということを　　説明することはできません。

私にはただ、自分で作ることが好きだから・・・・・としか答えられません。

魚たちが、私の創造力（イマジネーション）の枠を飛び越え、彼ら自身が勝手に動き出すように　思えるのです。

たとえば、私は時計の文字盤や形に対するより、　それらを動かすゼンマイや、歯車に興味を　　　そそられます。

　　彼らこそ時計の主役だと思うからです。　　　 カラクリン夢飛行・樹は、海への想いと、
メカニズムの　美しさで、生命そのものを　　　表現しました。

　　　　　　　　　　　　井村　隆　プロフィール

堺市立工業高校建築科を卒業後、インテリアデザイン、　ウィンドーディスプレイ、写真、舞台装置、ワークアシップ（カメレオン）を経て、昭和53年頃より本格的製作活動に入る。その後、全国各地のギャラリー、イベントホール、遊園地なので展示会開催。広告全般の仕事を手がける。現在、神奈川県大磯を拠点に全国各地で創作活動を展開。

井村隆作『からくりん 』常設展示＝ととや通信